レバレジーズ データAIブログ

インハウスデータ組織のあたまのなか

2025年度にやりたい3つのこと ~組織編~

はじめに

こんにちは!
データ戦略室でマネージャーをしている小山です。

個人的には2025年度初の記事となります。
2025年度にレバレジーズのデータ・AI部門としてやりたい3つのことという、いかにも年度はじめっぽい記事を書こうかと思います。

今回は「組織編」ということで組織運営や、組織文化に関する話題を書きます。
チーム内に対してはキックオフや普段の場などで共有している思想にはなりますが、せっかくなのでブログでも発信してみようということで書いています。

今年度やりたいことを3点記載するのですが、それぞれの詳細を記載するとかなり長くなってしまうので、この記事では概要のみにします。

組織はフェーズや周辺環境によって、形を変えていくものなので、そういうことを考えているんだな~という感じで読んでもらえると嬉しいです。

1.データ、AIに関わる組織を社内統合して連携をより深めていきたい

レバレジーズ全社において、データ利活用やAI利活用に関わる組織は、マーケティング部門とエンジニアリング部門にまたがって2つの組織が存在しているような状況となっています。

これまでも、当然業務上は密接に関わってやってきているのですが、会社としてもデータやAIを取り扱う部門の重要性が上がってきているので、より組織的な連携を強めていくフェーズに入ったかなと思います。

「統合」というと、何をもって「統合」とみなすのか、という話になりますが、経営資源を共有し、かつ所属メンバーの意識も統一するということを基準としてそこをめざします。

経営資源とは、ヒト・モノ・カネ・情報のことを指し、それぞれの組織が持っているそれらをすべて常に共有する状態を作るということです。

事業課題の収集、すべての業務の優先順位付け、PJのアサインメント、業界動向や技術動向の情報収集、組織への人の採用、経営層から得られている裁量権や予算、こういったものを共同で保有・管理・意思決定するように移行します。 あとは、意識付けです。主に業務内外問わずコミュニケーション面 での連携頻度を増やすという形になるかなと思います。

このあたりの組織統合の具体の話や事例については、これだけで一本記事がかけてしまうので、またの場にしようかと思います。

これ以降は、社内のAIやデータに関わる組織を統合していく方向で動いていきましょうという前提で書きます。

2.リーダー、マネージャー業務を分割し、組織としても個人としても強くなる仕組みを作りたい

組織統合を目指すとなると、現状よりもより様々な職種の人が、かつ多くの人数が存在するような組織にはなります。

様々な組織において組織拡大の過程においてよく起こる話ではありますが。統合によって組織の規模が大きくなると、意思決定のプロセスが複雑になったり、マネジメント層の負担が増えたりする可能性が非常に高いです。

また、データエンジニアリング、データサイエンス、AI研究開発、etc...など、各専門分野において必要なスキルセットや思考プロセスが異なるため、統合によってそれぞれの専門性が希薄化し、個々の専門家が深掘りする機会が失われるリスクもあります。

そういった背景の中で、そろそろリーダーやマネージャーが担う業務を分割して対応していく必要性が出てくる頃なので、この点についても舵を切っていきます。

プロジェクト(業務)マネジメント、組織マネジメント、技術リード、(データ|AI)戦略立案、といった一般的な「リーダー」「マネージャー」が担う業務は必要となる素養がすべて異なります。

組織規模や、その組織の影響範囲が小さいときは、一人の人がすべて行うことも可能ですが、組織が拡大し、かつその組織の影響範囲が大きなものになってくると、一人のマネージャーが上記すべてをこなそうとすると認知負荷が高まり、組織の生産性が劇的に下がってしまいます。

業務における判断や意思決定のスピードを担保し、各領域の専門性も希薄化しないようにするために、適切な役割と仕組みを作っていくのが今年かなと思います。

3.データ・AI組織内に社内の各事業に入り込んで「事業を伸ばす」戦略担当をつくりたい

各事業単位でのデータのサイロ化を防ぐために、これまではある種、中央集権的なデータ組織の仕組みを意図的に作ってきました。

ある程度全社としての仕組みづくりは今年度を目処に整ってきそうです。

それを踏まえると、事業ごとにデータ・AI戦略を策定して主導したり、事業経営層と並走して事業現場に入り込んで事業の収益改善を行う担当を組織内に生み出すということも意図的にやっていきたいと思っています。

データ・AI組織内部の「事業軸組織化」と言い換えても良いかもしれません。

事業会社における業務成果は、機能専門性×ドメイン知識(ユーザー理解) によってもたらされるため、前者だけではなく、後者も担保する仕組みが必要です。 また、事業の未来数年を見据えたときに、

  • 貯めるべきデータの事業部への指示出し
  • 競合優位性のためのデータプロダクト検討
  • サービス改善のためのデータ/アルゴリズム/AI活用

などを考える戦略担当者の立ち位置を担っていけるように発言力を高めていけたら最高だなと思っています。

おわりに

以上、今年度やりたいことという名の勝手な抱負でした!

いずれにしても、組織の在り方を考える必要があるということは、その組織の規模感や社内での重要度が変化しているということです。(もちろん良い方向に)

組織は生き物なので、常にそのフェーズや世の中のトレンドに合わせて成果を出せる組織に変化させ続けられたら良いかなと思っています!
ではまた!