レバレジーズのデータ戦略室で室長をしている阪上です。 今回は先日参加した丸の内アナリティクスバンビーノでの発表や学んだ知見などを紹介したいと思います。
丸の内アナリティクスとは
丸の内アナリティクスは2014年5月に設立された、様々な事業会社のデータ分析組織同士で意見を交換するクローズドなコミュニティです。当初、丸の内周辺で勉強会を開催していたことが名前の由来となります。 技術に特化した勉強会と違い、データ分析をビジネスに活かした事例の共有が活発に行われる会であるところがその大きな特徴と言えます。 表に出にくいデータ分析に関する業務を、可能な限り、お互い共有しあうことで、データ分析組織をより正しく運営しようというヒントを得ることができます。 近年は丸の内に限らず都内の様々な会場で勉強会が開かれています。ここ1年はオンラインでの開催となっています。
丸の内アナリティクスバンビーノとは
丸の内アナリティクス自体は比較的クローズドな会であることから、より幅広いデータ分析のコミュニティになるべく2014年10月より丸の内アナリティクスバンビーノが開催されるようになりました。毎回100名以上の参加者が集まるなど活況を呈しています。 これまでは企業のオフィスなどを会場にしていましたが、ここ1年はオンラインでの開催となっています。 今回、私が発表したのはこちらの丸の内アナリティクスバンビーノとなります。2016年6月に同じ会でLT(ライトニングトーク)をさせていただいたのですが、この会では5年ぶりに発表することとなります。
何を発表したか
データ分析を自社のサービスの向上にどのように活かしているのか、3つほど事例を発表しました。 詳しくはこちらのスライドをご覧ください。
簡単に述べると、レバレジーズの各種ビジネス課題に対するデータによるアプローチの事例を紹介しました。生存時間分析の応用、文書データから構造化データを生成するSaaSの活用、機械学習の解釈可能性の適用などについてまとめています。単なる技術紹介ではなく、ビジネスでの実活用をイメージしやすいような発表を心がけました。
質疑応答タイムでは、事業部の課題をどうやって集めているのかという話で盛り上がりました。どこの会社も課題の抽出を如何にうまくやるかに関心があるようです。
他社の発表から得た知見
イベントでは、モノタロウの米島様の登壇も行われており、その発表から得た学びをこちらで簡潔に記したいと思います。 発表の内容としては、自社のデータマーケティング部門の担っている役割やデータを活用して如何にユーザー体験(サイト内の検索性など)を向上させるか、それを実現させる組織のありかたに関する話を実績も踏まえて紹介するというものでした。 データマーケティング部門が起点となって、課題解決用のチームを作ったり、課題オリエンティッドな組織横断型の動きが非常に勉強になりました。 また、組織内でデータに関する認識の齟齬がないように、社内で用いる○○率などの表現や定義の統一化をされていたのも素晴らしいと思いました。 このように、技術のみならず組織のありかた、働きかけ方も学べるのが丸の内アナリティクスの醍醐味だなぁと、毎回参加して思います。
レバレジーズのデータ戦略室も、この事例から学べることが多々ありました。今後、チームの規模が大きくなるにつれ、会社全体を大きく巻き込んだムーブメントも想定し、データドリブン経営を実現させていきたいと考えています。