はじめに
こんにちは!データエンジニアの于原駿です。
人生初めての転職をしまして、2024年9月にレバレジーズに入社しました。自分の正式な所属はシステム本部テクノロジー戦略室であり、マーケティング部データ戦略室ではありません。ですが業務上データ戦略室の皆さんと密接に関わるため、今回データ戦略ブログへ投稿する機会をいただきました!
さて、前提としてデータエンジニアの職務領域は多岐にわたります。企業規模、組織体制、事業フェーズによってチームミッションも大きく変わりますし、他部署横断的な仕事が多いのが特徴です。また、データを扱う職種なためデータのドメイン知識や業務フローを理解することも求められます。
自社サービスを販売する社員数100人程度の前職から、事業数が多く組織規模も大きいレバレジーズという環境に飛び込んだ自分が、且つ初めての転職者として入社から約2ヶ月間、データエンジニアとして心がけてきたことを3つ紹介します。
心がけたこと
他部署と意識的に関わること
データに関わる人って、めちゃくちゃ多いんです。データを生み出すシステム側のエンジニア、データ蓄積・加工・DWH構築・BIツールを整えるデータアーキテクトやデータアナリスト、DWHやBIツールを介してデータを利活用する多くの方々。システムのアーキテクチャや業務フローだけでなく、部署の役割や担当者の方々の人となりを理解することも非常に重要です。
自分が所属するテクノロジー戦略室は、データ戦略室とは違うビルにあるため、データエンジニアとデータアーキテクト・データアナリストは普段は別拠点で働いています。SlackやGoogle Meet等のツールで物理的に離れていても特に困ること無く業務できると思います。ですが、 現場の声や雰囲気、組織文化といったコンテキストを理解するためには、やはり直接その場に居たほうが良いです 。入社月のウェルカムランチ以降も、毎週データ戦略室の皆さんとランチ(通称Gランチ)に行き、そのままデータ戦略室エリアの空席を利用させてもらい仕事しています。皆さんが普段どんな画面見て、どんな会話し、どんなことに悩み、どんな方がこのエリアに訪れてくるのか?日常の雰囲気や肌感を直接感じることで、コンテキストをある程度理解したコミュニケーションを取りやすくなり、相談しやすい関係が築けると思ってます。
おかげで社員専用カフェ「LEV TERRACE」に誘ってもらったり(コーヒー、ラテ、ココアなど飲めます!)、最近流行りのポケポケの話で盛り上がったり。データ戦略室の皆さんが元々フレンドリーという要素もありますが、業務でも業務外でも気軽に会話出来るようになった実感があります。
もう一つ現場に行ってびっくりしたのが、営業の方のSQLスキル!自分でクエリを書いて分析して意思決定されてる方がめちゃめちゃ多いんです。こんなにも多くの営業の方がSQLを書ける職場も珍しいと思ってて、データ民主化がかなり進んでいるのを感じます。
技術負債への向き合い方
新しい環境では、これまでの自分が経験したやり方と違う部分も多いかと思います。理由や背景を聞くと「本来は◯◯がベストなんだけど・・」「△△の要望に答え続けた結果ツギハギになってしまい・・」「今見ると微妙だな〜」など言われた経験ありませんか?自分も過去に言われたことも、言ったこともたくさんあります笑。
入社してまずびっくりしたのが、ETL周りの実装やツールがCloudFunction、Embulk、digdag、CloudSchduler、Pub/Sub...等事業ごとにバラバラであり全体把握が大変でした。また単一障害点が存在し、夜間バッチの安定稼働のためリソースを過剰に割り当てざるを得なかったり・・笑。
自分が肝に銘じていることは 「負債とは、当時取りうる範囲でのベストプラクティスであり、今現在も価値を生んでいるコードである」 です。イケてない〜負債が辛い〜といった課題の多くは例えばですが、当時のリソースやスケジュールの制約として仕方なかった、現在使える機能は当時使えず回りくどい手段しかなかった、実装当初の想定ユースケースを超える変化についていけなかった、などが挙げられると思ってて、最初からイケてない負債前提なものを作ることはまぁないです。いわゆる秘伝のタレで出来上がった古代文書も、ビジネスに貢献していたらそれは価値のあるコードです。先人達への批判をせず、生み出した価値に感謝し、現状をきちんと理解し、その上で改善していけばいいじゃない。
今現在100点の設計も、数年経てば50点になってる可能性は全然あります 。自分自身も「3年前の俺、なんでこんなことした?(怒)」と過去に何度も思いました笑。技術負債や課題は、未来への改善チャンスであり、組織や個人がレベルアップするための経験値ボーナスだ!とポジティブに捉えたほうが前向きになると信じてます。
現在チームで、各事業バラバラの実装をCloudComposerというものに全て移管する対応をやっています。ETL処理は基本全てpythonで書かれているので、コードをコピペするだけである意味移管ができちゃいます。しかし事業ごとや書かれた年代ごとにコードの書き方やETLの設計、使っているライブラリのメソッドもバラバラです。単に移管するだけでは、結局将来の負債になり得ると思ったので「ETL処理のトリセツ」を自分がまとめています。今あるレバレジーズの全ETL処理をこのトリセツに準拠させることで、将来の負債を少しでも軽くしていきたい、地味な取り組みですがこういう積み重ねが大事だと思ってます!
行動指針に立ち返ること
前職でも意識してましたが、 ミッション・ビジョン・バリュー・行動指針は、様々な部門や職種の人たちと働く上で、同じ方角を向いて働くことができる一番効力が広い共通の価値観 だと思います。個々人が求められる行動指針を通して、チームや部門のミッションを実現し、最終的に会社が成し遂げたい課題を解決できる。この一連の流れがある程度接合できていると、組織がブレることなく前進できるはずです。
レバレジーズのクレドは7つあります。「成長」「貢献の拡大」「思いやり」「エッジ」「プロフェッショナル」「実行責任」「ポジティブ」です。常にこれら7つを意識して働いている訳ではないですが「今の仕事にもっと価値を出すにはどうすれば良いか?」「改善点を見つけたが、やるべきことがたくさんあり優先順位をどうつけたら良いか?」などの問いや悩みに対して、クレドは道しるべになります。先程まで記載した2つの意識したこと含め自分の様々な行動は、最終的にこの7つのクレドに紐づいていると思います。
これからもレバレジーズの一員として、クレドを指針に個人・組織が行動し続ければ、チームミッション、事業課題、そして会社全体の目標達成に向けて頑張っていきます。
おわりに
まだまだ入社2ヶ月弱ですが、これからもデータ戦略室の皆さんと共に、データを使った様々なチャレンジに取り組んでいきたいです、そして今後の自分に期待!
それでは〜!